三度の飯と漫画が好き☆

少年漫画(WJ)にハマった女の日記的な物です。  今の一番はBLEACHです。浮竹LOVE。 あ、ネタバレすごいです。

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休日【3】(創作)

2007/03/14 20:14 [Wed]
先程まで居た市場のほうに目だけを向ける。
吊り目に近く、しかも少々疲れ気味で不機嫌に見える今の顔では、
傍から見ていると怖いものがある。
遊んでいた子供のうち1人が気付き、暫し固まったが
他の子供に呼ばれ、涙目になりながらも自分を呼んだこの方へ駆けて行った。
泣かなくてえらいな。其れでこそ男の子だ。
と、普段の彼なら声をかけるような場面だが、
当の本人は既に行動を起こしていた。

……やっぱり…

居た…

憶測が確信へ変わると嬉しいか悲しいか困るか。
結果が極端だ。
今回の場合は『困った』だろう。
店と店の間で人から逃げるように座り込んでいる少女が居た。
声も殺そうとしているので成る程、こんなに騒がしいところでは
誰も気付くはずがなかった。

「…迷子か?」
声をかけると小さな肩が微かに動揺し、やがてゆっくりと顔を上げた。
必死で堪えていたらしかったが、後から後から追うように涙が道筋を辿る。
いつもの癖で気配を消して近づいてしまった自分に
内心舌打ちした。
この子を怖がらせるだけではないか。
しかし今更なので、そのことはもう諦めた。
「親と逸れたのか?」
再び問うと、しかし帰ってきた答えは求めているものとは違った。
「…お兄ちゃんの目、なんだか猫ちゃんみたい」
そこでまた己の失態に気がついた。
此処は陽の光も恐る恐るといった感じでしか入らない薄暗闇。
自分の特殊になってしまった目は、瞳孔は開いて丸に限りなく近く見えても、目は光ってしまうのだ。
彼は少しうろたえながらも、どうして?と、問うてくる瞳を見つめ、答えた。
「…色々と面倒だし、結構難しい話だから説明はしない」
…答えになっていなかったが。
あぁ、明るいところに出たらますます猫に近くなるのだが…
何故って虹彩が縦に切れているから。
急に随分昔の、彼が本当の意味で『人間』だった頃の目が恋しくなった。
軽く頭を振って、訝しげな目で見つめてきた少女に目を合わせ、
もう一度訊いた。もう涙はない。
「親と逸れたのか?」
「うん。ママがどこかに行っちゃった」
逆では…ないのだろうか。
その言葉を飲み込み、もう一つ問うた。
「一緒に探してやろうか」
「本当?」
少女の顔がパァっと明るくなったのを見て、苦笑を隠せなかった。
女というのは何故こうも扱いづらく、解りづらいのか。
ぼんやりと義姉(だと一方的に言ってくる女性)を序に思い出しながら
考えた。
「あぁ、本当だ。しかし、俺は顔が解らん。
肩車をしてやるから自分で見つけるんだぞ」
「ありがとうおにいちゃん」
花が咲くように美しく、可愛らしくまた笑った。

あまりにもお兄ちゃんと言ってくるので口を開いた。
「言っておくが其処まで俺は若くないぞ」
「じゃぁ幾つ?」
「…さぁな。もう忘れた」
流石に100は超えたかな。
「記憶障害なの?」
何故そんな言葉を知っている。
「そういうお前は幾つなんだ?」
「お前じゃないよ。フィガロだよ。んとねぇ…5歳」
「そうか」
結構口が達者なこの少女はフィガロというらしい。
「お兄ちゃんは?」
「は?」
肩に乗せている少女の位置を直しながら問い直す。
「だから、お名前は?」
「……パヴァーヌ」
「パ…パヴァ…パバーヌ?」
「少し違うが…まぁいい」
正確にはぜんぜん違う。
何故って偽名だから。
確かそんな名前を持っていた部下に心の中で詫びた。
偽名を使うのも仕事上の癖の一つだ。
「お兄ちゃん!!」
「見つかったのか?」
「ううん、違うけどあれ!」
見つかったのではないのか…と思いながらも
そちらに目を向けると色とりどりな飴が売られていた。
「…さっき林檎をやったろう」
「もう食べちゃったよー」
汁をこぼさず食べるとは…5歳にしてはすごいな……ん?
「……芯は?」
「?なにそれ?全部食べちゃったからわかんない」
「………」
乳歯であの部分も食べられるものなのだろうか……



芯まで食うフィガロちゃん。
ちなみにうちの姉は
玉蜀黍の芯を食べたことがあり、
私自身は西瓜の皮まで食べたことがあります。
…あれメッチャ不味いんだけどなぜか食ったなぁ…。
フィガロは勿論『フィガロの結婚』からです。
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橘 桔梗

Author:橘 桔梗
少年漫画大好きっ娘です!
・浮竹隊長について行きたい!
・第三師団にはいって大佐の勇姿を!
・レゴラスの歌を聴きたい!
・イングズの髪に触りたい!
・正宗に切られていいから髪触らせて!
・音楽、主に楽器をこよなく愛してます!
・ピアノ、チューバ、クラ、ボーンとか
 やったりやってたり!
・あれ?こいつオリキャラに似てるぞ…?
・最早開き直り!
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